【活動報告】JTの森・積丹『森づくりの日 春』が開催されました!
皆様こんにちは!
5月27日(土)に積丹町美国川流域エリアにて、JT様主催「 JTの森・積丹【森づくりの日 春】」が開催されました。
全国9か所で展開されているJTの森。積丹町は、9番目のJTの森として、2010年12月にスタートしました。
今年度は、積丹町から自然や文化をテーマとしたイベントツアーの企画運営を行う「海森学校」、アウトドアアクティビティを提供する「㈱しゃこまる」が本イベントに参加させて頂きましたので、その様子をご報告いたします。
海を育む 水源の森 JTグループの活動
JTグループは、たばこ、医薬、加工食品事業を中心とした事業活動を展開しています。
事業では、葉たばこや紙、野菜など植物を中心とした自然由来の原材料を使用しています。
私たちの事業を支えてくれる自然の恵みに感謝し今後も自然環境を大切にしていきたい…。
そうした想いから、自然環境保全の一環として、森林保全活動を進めています。
「JTの森」の活動には、社員や家族も参加しています。
(JTウェブサイトより)
未来に残す森川海のつながり体感ツアー
積丹町は、森・川・海の繋がりが一つの町の中で完結している、非常に希少な地形をしています。
特に、本イベントの会場となった美国川流域エリアでは、積丹岳・美国川・小泊海岸を直線上で望むことが出来る場所であり、地形のつながりを目視で感じることができます。
海編 貝殻を拾って海の豊かさを体感する
海会場では、ビーチに落ちている貝殻をグループで力を合わせて拾うゲームが行われました。
出来るだけ多くの種類を拾うことが勝利への近道!
参加者の皆様が見つけた貝殻は、貝類の専門家が解説し、知られざる貝類の世界に皆さん興味深々でした。
積丹の海で豊かな生物相が育まれていることを感じて頂けた様子です。
川編 水質検査と水生昆虫の観察で水質の良さを体感する
川会場は、海森学校が担当です。
水質の良さを調べるためには、2つの方法があります。
ひとつは、検査キットを使って化学的に証明する方法。
2つめは、指標生物と呼ばれる生き物を手掛かりに証明する方法です。
前半は、美国川に生息しているカワゲラやカゲロウ、ヘビトンボ等の水生昆虫をご紹介するとともに、彼らの人生ドラマについてお話をさせていただきました。
昆虫が苦手な方も多かったようですが、皆様は初めて見る小さな生き物を目の前にして興味津々…
後半の水質調査では、美国川にすむ生き物がどんな環境で暮らしているのかを、実際に参加者自身で証明していただきました。
町内からの参加者は、「長いこと住んでいるが、はじめて川の環境を気にしてみた。きれいな川が近くにあることに気がつくことができて嬉しい。」とのお言葉をいただきました。
森編 アクティビティで森の恵みを体感
海と川のつながりを感じた後は、水源となる森へ行ってみよう!ということで、JTの森へ。
午後は、4つのアクティビティを通して、森を満喫していただきました。
MTB体験!森をぬけて海へ!
今年度はJTイベント初めてのアウトドアプログラム!
積丹町でアウトドアツアーを行う、(株)しゃこまる様の案内でMTB体験が実施されました。
太目のタイヤが衝撃を吸収してくれるので、林道や荒れ道でも安定して走行することができるほか、電動アシスト付きのため、坂道もスイスイのぼることが出来るのが魅力です。
JTの森を走り、終点で見えてくるのは海!
黄金岬が望める展望テラスで絶景が味わえるのは、アウトドアアクティビティならではの楽しみです。
参加者の皆様も普段できないアクティブ体験に終始楽しそうな様子でした。
山菜収穫体験
春は山菜取りが醍醐味のシーズンです。
専門家の案内のもと、ウドやワラビなどの収穫が行われました。
地元の方も普段は山奥まで入ることはないですが、この日は特別!
地元でとれる山菜を味わいたいと、たくさんの方が楽しみにしてくださっていた様子です。
最後は、専門家の教える山菜をレシピが配布され、初めての方も美味しく調理できるできるところまで寄り添ったプログラムに、参加者の方は「楽しくてありがたい!」と仰っていました。
バードコールづくり
JTの森に自生しているシラカバやカラマツなど、様々な種類の樹木を活用して、オリジナルバードコールづくりが行われました。
スタッフ様の案内のもと、樹木によって変化する樹皮を楽しみながら、お気に入りの作品を作っていきます。海の貝殻や木の枝などを装飾して、森川海のつながりを表現したような作品が出来上がった様子です。
持ち帰ったバードコールを見て、積丹の森で過ごした日にことを思い出していただけたら嬉しいです。
いきものふれあいコーナー
ふれあいコーナーでは、JTの森積丹オリジナルかるたを使用して、生き物かるたクイズを行われました。
大人の皆様、真剣な眼差しです…
かるたを取得して、クイズへの回答権を得た参加者は生き物クイズに挑戦!
キツネのうんちはどれかな…?
エゾサンショウウオの卵は…?
クロツグミの巣はどれでしょう?
なかなか知らない生き物の世界、皆さんで盛り上がりながら楽しく学びました。
積丹の森・川・海を未来へ残していくために…
今回のイベントでは、JT様主催のもと、JTの森・美国川流域エリアに生息する動植物をプログラムの中に盛り込んで、自然のつながりを体感して頂くことが目的でした。
積丹の海は豊かで、川は綺麗で、森は生き物たちによって育まれているということを多くの皆様に感じて頂けたのではないかと思います。
そして、このような自然が守られているのは、単純に森林面積が大きいから…ではなく、この環境を管理・保全している人たちがいるから…。
本イベント主催のJT様をはじめとして、地域環境計画様、森林組合の皆様、地元の皆様…沢山の方が環境保全に関わっています。
多くの企業様でSDGsや生物多様性の取り組みが求めれれていますが、まずは現地に足を運んで自然を満喫する中で、
そこにいる生き物たちを守っていく環境を気にしてあげることが、ささやかながらも今すぐ私たちにも出来ることではないかと思います。
海森学校は、このような環境への取り組みを体験プログラムを通して伝えていくことが、私たちに出来ることではないかと考えています。楽しく!面白く!自然と向き合って頂いて、環境について考えるきっかけを皆様に持っていただけたらとても嬉しく思います。
今年の夏も、地域に根差した形でたくさんの自然・文化体験をお届けできるよう、頑張ってまいります!
海森学校 小山